「素晴しいアイディア」が採用されない理由
「エンジニアによる技術革新を妨害するのはエンジニア」という記事はあまりに視点が一方的です。 「アイディアは全てが正しい」と主張する馬鹿が書いた文章としか思えません。 ここでは、アイディアを否定する立場側で考えてみました。
以下、あっさりとアイディアを否定される場合にあり得そうなことです。
- 技術的な面を全く考慮していない。 技術的に不可能な事を要求していませんか?
- 運用に関して全く考慮していない。 作ったら終わりではありません。 作り終わってからが本番です。
- 財務面を全く考慮していない。 収支度外視で考えていませんか?
- 詳細を詰めていない。 全てが大雑把ということはありませんか?
- 人的資源を考慮していない。 実行するメンバーに関して何も考えていないということはありませんか?
- 説明が足りていない。 十分な説明をしない状態で相手に「ご理解」を求めていませんか?
- 情熱が足りない。 思いつきで言っているだけで、実際に自分が手を動かしてやろうという心意気がないのかも知れません。 もしくは、相手が心意気を感じ取ってくれないような説明のしかたなのかも知れません。
- 先行事例を十分調査していない。 ちょっとWeb検索をすればわかるような事でさえ見落としていませんか?
- 時間をかけていない。 思いついた次の瞬間に発言していませんか? そのアイディアは十分に調べて推敲してありますか?
- 市場規模を考えていない。 自分の趣味だけで全てを判断していませんか?
- 態度が悪い。 「このアイディアは素晴しい。わからない奴はアホ」という態度になっていませんか? あまり本質では無いところで損をするのは得策とは言えないと思えます。
- 提案する相手を間違えている。 アイディアとは全く関連性が無い相手に対して提案していませんか? いくら素晴しい内容であっても、全く畑違いの相手にとっては猫に小判状態になってしまう事もあります。
- 根回しが足りない。 うっとうしいかも知れませんが、組織によっては十分な根回しが全てである場合もあります。 根回しが足りないがために素晴しいアイディアが潰されてしまうのは悲しい限りです。
- 発案者や協調者に実績(知名度)が無い。 残念ながら、全く同じ発言をしても「誰が言ったか」によって結果が大きく異なる場合もあります。 押しても引いても駄目な場合であっても、実績があるような人に一言添えてもらうとあっさり話が進むこともあります。
- アイディアはアイディアでしかない。 一番大変な部分は、そのアイディアを時間をかけて実現することです。
- 重要なのはアイディアではなく、成功した結果。 素晴しいアイディアというのは成功した人による後日談として語られるために素晴しく見えるものも多いのではないでしょうか。
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