Webで情報を公開することは社会貢献になるか?
あまり深い理由があるわけではないですが、ふと、「Web上で情報を公開する行為は社会貢献と言えるのだろうか?」という疑問が湧きました。 元々は「日本の科学技術力を上昇させる方法」を書いた時の副産物として「論文出版社が自己の利益を確保しつつ論文を公開する行為は社会貢献と言えるのだろうか?」という疑問が元になっています。
色々考えましたが、結局結論は出ませんでした。 そして、考えれば考えるほど、そもそも社会貢献って何かがわからなくなってきました。
- 節電などの方法を情報としてまとめて、それを多くの人が見て行動したことによって二酸化炭素排出量が削減されたら、それは「社会貢献」と言えるのだろうか?(そもそも二酸化炭素は地球温暖化に影響を与えているのか等の議論は範疇外です)
- 募金する代わりに、自分の時間を使ってオープンソースソフトを作って公開することは社会貢献として広く一般に認められるのだろうか?
- 湘南海岸のゴミ拾いとWeb上での技術情報公開とを社会貢献という視点で比較するとどっちが偉大だろうか? 比べる事がそもそもナンセンスだろうか?
- IETFなどの標準化団体に所属してRFCなどの標準化に加わってアイディアを出すことは「社会貢献」と言えるのだろうか?(自社の特許をねじ込むなどの努力をするための標準化活動は除く)
- ブログ上で特定の社会問題に関して語ることを「社会貢献」と言えるのだろうか?
- 多くの人が恩恵を受けるようなフリーソフトを普及させることができれば、それは「社会貢献」になるのだろうか?
- ネット上で言論として行われる「社会貢献」は、本人以外から見ると独善的に見えてしまうようなことがあるのだろうか?
- ボランティア活動をしたときの体験談とノウハウをネット上で公開し続ける行為は「社会貢献」と言えるのだろうか?
- ボランティアを公募する手伝い(Webを使った広報活動支援など)をすることは「社会貢献」と言えるのだろうか?
- 情報を公開するときにそのページに広告を張るか張らないかで「社会貢献」として認識される度合いは変わるのだろうか?
- 社会を変えるような画期的なライフハックを発見して公開することが「社会貢献」であると言えるだろうか?
- 多くの人が喜ぶような特定の情報を流通させやすくする行為は「社会貢献」と言えるのだろうか?
- 結局は程度と成果次第なのでしょうか?
- そもそも「社会貢献」って何でしょうか?
- そもそも「社会貢献」と言ったときの「社会」の粒度ってどれぐらいなのでしょうか?
様々な企業の「社会貢献活動」ページを拝見すると、凄く色々な活動が「社会貢献」として行われています。 もしかしたら、「社会貢献」というのは、その活動が「社会貢献」であると各自が主張する必要性があるのかも知れません。
何か書いているうちに「情報を公開すること」「ソフトウェアを創造して、その情報をオープンにすること」など色々なものが混ざってごちゃごちゃな文章になってしまいましたが、何かモヤモヤしたものが頭の中を駆け巡った今日この頃でした。
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