寄生獣のような寄生生物
世の中には、寄生獣のように宿主を乗っ取って操ってしまう寄生虫がいます。 以前カンディルについてのYouTubeビデオを見ているときに、関連項目でレウコクロリディウムのビデオが出ていて、それを調べていたら、他にも寄生獣のような寄生生物がいる事を知りました。 気分が悪くなりそうな人は読まない事をお勧めします。。。
レウコクロリディウム
まずは、カタツムリを乗っ取る寄生虫です。
このレウコクロリディウムという寄生虫は、カタツムリを乗っ取ります。 そして、乗っ取ったカタツムリを明るい方、明るい方へと移動させます。 本来、カタツムリは暗いジメジメした場所に隠れるので、乗っ取られたカタツムリは、いつもと逆の行動を取らされていることになります。
このとき、レウコクロリディウムは触覚に移動して、カラフルな色で鳥を引き寄せます。 そして、乗っ取られたカタツムリは鳥に食べられてしまいます。
鳥に食べられた寄生虫は、宿主をカタツムリから鳥へと変更します。 ただし、鳥は行動を制御されたりしません。 鳥に移動した寄生虫は、鳥の中で成虫になり鳥の糞に卵が入るようになります。 その、鳥の卵からカタツムリが感染して、また鳥に食べられるような行動を取るようになります。
フクロムシ
フクロムシは蟹に寄生します。 フクロムシはフジツボに近い生物らしいです。
このフクロムシは寄生した蟹に育ててもらいます。 蟹の卵の変わりに。。。
雌に寄生した場合は、卵のように育ててもらい子孫を増やしていきます。 雄に寄生した場合、オスをメス化させてしまい、卵を守るような行動を取らせます。 寄生された雄の体は半分雌のような体に変化させられた上で、フクロムシの繁殖道具として一生を過ごす事になります。
参考:千葉大学理学部地球科学科 地史古生物学研究室:フクロムシ
参考:モクズガニのフクロムシ。 この人、フクロムシを食べてる。。。 研究熱心(探究心)もここまで行くと凄いですね。。。
ハリガネムシ
カマキリに入ったハリガネムシは、時期が来るとカマキリを水辺へと移動させるそうです。 そして、水辺へ到着すると宿主の体を破って水へ入るそうです。 何か、エイリアンみたいですね。。。
以下、wikipedia:ハリガネムシからの引用です。
水生生物であるが、生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごす。
水中に産卵された卵は孵化し、その幼虫は水と一緒に飲み込まれ水生昆虫に寄生する。 その宿主である水生昆虫がカマキリなどの陸上生物に捕食されると、その体内で寄生生活をおくり成虫になる。 成虫になると何らかの方法で宿主から出て、池や沼、流れの緩やかな川などの水中で自由生活し、交尾・産卵を行なう。陸上生物に寄生した場合は水中に脱出する機会に恵まれず陸上でそのまま乾燥してしまうケースも少なくない。 ハリガネムシは宿主を水辺へ向かうよう仕向け身体を破って外へ出るのだが、このメカニズムに関しては未だ不明な点が多い。一説によると宿主に自殺を誘発させる物質により水辺へと誘うのだと言われているが現段階ではまだ研究中の領域である。 ちなみに、フランスOPMグループの研究者によると 「ハリガネムシが寄生しているバッタの脳からは、寄生されていないバッタにはないタンパク質が見つかった。 そのうちいくつかは神経伝達物質の活動に関係するもので、そのほか重力走性に関係するタンパク質があった」 と報告されている。
一般的に寄生生物は宿主と運命を共にするがハリガネムシの場合、宿主が上位の生物に捕食される場合も 宿主の体外に出ようとすると言われている。
なお、このハリガネムシに関しては人間への寄生例もあるそうです。事例は少ないらしいですが。。。
参考:恐怖!!ハリガネムシ
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