時代の変化でしょうか

2007/7/2

Geekなぺーじでは、お問い合わせコーナーが設置してあります。 その質問コーナーから質問が来ます。 個人的な忙しさ度合いに応じてですが、答える質問もあれば、答えれていない質問もあります。

昔も他のWebサイトを運営しており、そこでも質問の受付をしていました。 ただ、最近は10年前とは質問をしてくる人の感性が変わったということを感じます。

まず、質問に答えても、その後お礼を言ってくる人は少数派になりました。 「困っているので教えて下さい」⇒ 答える ⇒ 無反応。 このようなパターンが非常に多くなりました。 昔は、一言「ありがとうございました」だけのメールを送るなどが多かったのですが、最近はあまり無いようです。 こちらからのメールがスパムフィルタで落ちていて届いていないのではないかと心配になる事もあります。

この原因は何だろうかと考えました。 インターネットが当たり前になってくると、インターネットのQAコーナーや掲示板などが当たり前になってきているのが一因かもしれないと思いました。 掲示板などで質問をしたら何と無く知らない人が回答をインターネットの向こう側に答えてくれて、コンピュータの向こう側に人が居るという認識が薄れているのかも知れないと思いました。 また、インターネット上で情報を集めると言うのは無料で公開されているものを集める行為であり、集めたのは自分の努力であるという認識が広まっているのかもしれないとも感じています。 メールなどで質問をするのもその一環なのかも知れないと思っています。 まあ、全部勝手な妄想ですが。。。

先日、おおぞら観魚園さんとSkypeで話しているときにネット上でのお問い合わせについて話していて、このネタで盛り上がりました。 熱帯魚の世界でも同様だそうです。 顧客でも何でもなく、初めてでも色々と質問をしてくる事が増えたそうです。 質問を受けること自体は歓迎しているそうですが、回答に対して無反応だと回答が届いたかどうかや、質問内容と回答が一致していたかどうか不安になることがあるそうです。

熱帯魚の世界では昔は質問に答えなかったそうです。 昔は「教えません」で終わっていたらしいです。 そのため、熱帯魚屋の店主は頑固者が多いというイメージさえあったそうです。 昔は客が通いつめて、仲良くなった時点で「やっと教えてくれたね」という世界でした。 例えば、繁殖方法や孵化直後の飼育方法などは門外不出だったそうです。

今は、昔のように情報を隠すということによって差別化をするという時代ではなくなってきたそうです。 最近では本や雑誌の世界がバラすようになってきたらしいです。 そのため、昔とはショップと顧客の関係は変わってきているそうです。

そのような流れで、会った事もない人がいきなりメールで質問をしてきても答えるショップは非常に多くなったと思われます。 教えてもらう事が難しくなくなったので、回答をしてもらう価値というのも下がってしまったのかもしれません。

気持ちよく質問が出来て、気持ちよく回答が出来て、質問の回答に対して質問者が気持ちよくなったことがわかるというのは実は尊いことなんだなぁと思い始めました。 ネット越しであっても良い付き合いをする秘訣はやはり丁寧さなのではないかと思いました。 丁寧な人ももちろんいます。 世の中全体の丁寧さが下降すれば、そのような人は平均レベルよりも非常に丁寧な人として色々やりやすくなるかもしれないと勝手に妄想してみました。

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