YouTubeの「国境を越える」に見る可能性
インターネットが一般的になり始めた10数年ぐらい前は、Webに掲載するということは「世界に向けて発信することだ!」と叫ばれていました。 とは言え、多くの人にとっては日本語件に閉じたコミュニティを想定した作り方をしているのが現状だと思います。 「世界に発信するぞ!」と意識しながら、多国語対応したWeb作りを実践している人は、日本国内だけを意識している人に対して少数派であると思われます。
先日、「日本語でも海外へ波及する「初音ミク」」という記事を書いたときには、日本語を中心に作られたコンテンツが流通すると言うのはアニメオタク界という特殊事情であると考えていましたが、実はそうではないかも知れないと思い始めました。
最近、真面目にYouTubeへの映像投稿をやり始めたのですが、小さな手ごたえを感じ始めています。 実は英語を意識しなくても(or 英語ができなくても)、本当の意味で「世界に向けたコンテンツ発信」は可能なのではないかと思い始めました。 これは、世界中の人が単一のWebサイトを共同で使うというYouTubeの凄さであると思います。
例えば、GoogleにしてもYahooにしても、巨大ではありますがローカライズされています。 日本用の検索結果とアメリカ用の検索結果は大きく異なります。
YouTubeの場合は、そうではなく、全てがある程度ごった混ぜです。
最近投稿した映像
最近、我が家の熱帯魚が繁殖したので、嬉しくなって映像をYouTubeに投稿してプレコ王国のブログで掲載していました。 我が家で繁殖したキングロイヤルペコルティアという魚は、あまり繁殖例が多くありません。 (プレコという種類自体、水槽内繁殖が珍しいかったりします。ただし、ブッシープレコを除く)
2007年1月号(最新号)アクアライフ(熱帯魚雑誌)で、たまたまキンペコの繁殖を扱った記事があり、そこでは以下のように書かれています。
水槽内での繁殖は、インペリアルゼブラプレコやクイーンインペリアルタイガーなどと比べると少ないものの、実例はある。
「実例はある」程度の繁殖例しかないということです。 このように、あまり一般的には繁殖に成功している魚ではなく、やや難易度があると思われる魚だったので、映像などのデータはあまり流通していません。 それならば、映像を撮影して公開しようと思い、撮影してYouTubeに載せました。
ついでに、おおぞら観魚園さんのところにいたイレギュラーラインロイヤルプレコも撮影してもらって掲載しました。 この個体は結構珍しい模様をしています。 以下のものが、それらの映像です。
公開した結果と考察
さて、このブログを読んでいる人にとっては、映像の中身はどうでも良いと思われるので、話題を戻します。
これらの映像ですが、公開すると一晩で数十人がどっと見ました。 そして、公開した日本のペットというジャンルでは投稿者が少ないのか、すぐに10位〜数十位などにランクインしてしまいました。 すると、外国人と思われる人も見始めて、英語の質問コメントが入ったりしました。
この事から、英語を全く意識しなくても、YouTubeのような「国境カンケーネー!」なサイトにコンテンツを投入するだけで国際的なコンテンツ配信が出来てしまう現状というものを実感してしまいました。 初音ミク映像が世界中に広まったのは、アニオタというジャンルとYouTubeというハブが両方存在した事実が重要だったのかも知れないと思いました。
クリエイターやアーティストがうまくYouTubeを使えば、日本ではなく世界ではじめにブレイクして逆輸入という形で日本で有名になるという例もそのうち増えてくるのではないかと思う今日この頃でした。 なお、クリエイターやアーティストでなくても、良いと思われます。 例えば、今回映像がある程度(狭い世界内ではありますが。。。)閲覧されているのは熱帯魚ショップの映像だったりします。
うーん。 面白いですね。
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