ソフトウェアマネージャへの公開書簡
「An Open Letter to the Software Managers of the World」という記事がありました。 世界のソフトウェア開発者から、世界のソフトウェアマネージャへの公開書簡らしいです。
原文は、マネージャへの要求と、要求を約束するのであればソフトウェア開発者が果たす義務の2部構成になっています。 最初に義務の部分が書いてあります。 ほどほどに面白い内容でした。
以下、要約です。 かなり省略/意訳しているので、詳細は原文をご覧下さい。
我々ソフトウェア開発者は、以下の事項を約束する。
- 我々は、要求されなくても任務遂行に必要な行動を自主的に起こす。 残業もこれに含まれる。 (ただし、次章の項目1を満たす限り)
- 我々は、つまらない仕事を任されても文句は言わない。 他人のコードの管理も行う。 (ただし、次章の項目4と5を満たす限り)
- 我々は、可能な解決法の提示するなど建設的に課題を報告する。
- 我々は、判断が行われた原因を理解する努力をしてから、判断に対する疑問を呈する。
- 我々は、最高のソフトウェアを作り上げる。
- 我々は、会社とチームに忠誠を尽くす。
- 我々は、自分達が作ったソフトウェアに情熱を持つ。
- 我々は、あなたが必要と思うときにそこにいる。
- 我々は、コードとデザインに関するドキュメントをそろえる。
- 我々は、新規メンバに正しく教える。
- 我々は、この会社で働く事がいかに素晴らしい事かを言ってまわる。
我々ソフトウェア開発者は以下の事項を要求する。
- 「バリバリやる気になる期間」は例外的なものであることを理解すること。 会社の成功によって巨大な財産が約束されるわけでもない限り、バリバリ時間は6ヶ月のうち3週間に満たないだろう。
- 最高のPC、HDD、巨大ディスプレイ、最新の開発ソフトを約束すること。
- 問題が発生して、その報告を行っているときにはちゃんと耳を貸すこと。
- 仕事のうち80%がやりがいのある問題解決であることを保障すること。
- ソフトウェアが壊れたときに我々を呼ぶのであれば、リファクタリングや安定化にかける時間を我々に与えること
- 高給取りの外部委託者が失敗したときに責任をなすりつける対象として、我々に技術対応窓口役を要求しないこと。
- マーケティング担当者がソフトウェアの締め切りを勝手に決めれるのであれば、我々には彼らの予算を勝手に決める権限を与えること
- 非現実的な〆切を設定しながら、良く設計されていて堅牢なソフトウェアを要求しないこと
- 遅れや問題が発生したら利害関係者と交渉すること。また、全ての利害関係者が逐一状況を把握し続けるようにすること。
- 新しい仕様が追加されるのであれば、相応の開発期間追加を約束すること
- 自分の立場よりも、部下のことを気遣うこと。
- 我々が友人に嘘をつかなくても良いように、会社を最高の場所にすること。
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