ピラニア満載のプールで泳ぐ

2012/5/9-1

ネット上で活動することは、ピラニア満載のプールで泳ぐのと同じ事だと最近考えるようになっています。

ピラニアというのは基本的に大人しくて臆病な性格なので、通常はピラニアが生息している河で泳いだりしても大丈夫です。 しかし、いくつかの条件がそろうと集団で襲いかかります。 ピラニアの集団に襲われた相手が攻撃によってさらに出血することでより多くのピラニアが呼び寄せてられます。

ネット上の多くのユーザもピラニアのような傾向がある気がしています。 普段は、おとなしくしているのですが、何かのキッカケがあると一気に集団で襲いかかります。 中国では、オンラインとオフランを駆使しつつ、話題になった人物の素性を集合知的に探る行為を「人肉検索」と言いますが、ピラニアが人肉に喰い付いているようなアナロジーがピッタリ来るような気もします。

「出血している」対象を探して徘徊していて、ひとたび相手を見つけると「ここに出血している相手がいるぞー!」と仲間を呼び寄せる突然発生型の場合もある一方で、長い時間をかけて多くの人々に不快感を与えたり不満を蓄積させ、そこへ、何らかの失言などが発生し、大義名分を得たネットユーザが燃料を得て爆発するような勢いでピラニアのように襲いかかっていくという場合もあります。 ひとたび「これは叩ける!」と思った人々の行動という視点で各種騒動を見ると、怖いものがあります。

自分が出血していたり、自分がピラニアに狙われているわけでなければ、特に問題無くプールの中で泳ぎ続けられるわけですが、何らかのキッカケで負傷したらきっと集団で襲ってくるんだろうなぁと、思いつつも状況によっては自分もピラニア側だよなぁと思う今日この頃です。

追記

観賞魚としてのピラニアは非常に神経質であり臆病です。 飼育者が水槽に手を突っ込んで掃除をするなどの刺激でパニック状態に陥りつつ水槽内を勢いよく泳ぎまわり、壁にぶつかって怪我をすることもあります。

ピラニアは共喰いが多い魚としても知られています。

日本では、観賞魚として数種類ピラニアの仲間が流通していますが、いわゆる「ピラニア」として多くの方々が連想するのは、腹部の赤みが美しい「ピラニア・ナッテリィ」だと思います。 余談ですが、ピラニアはカラシン目なのでネオンテトラと仲間です。

ピラニアの仲間であるウィンプル・ピラニアやエロンガータ・ピラニアは、他の魚のウロコを食べます。 斜め後ろからひっそり近づいて、ウロコをかすめ取って逃げて行くピラニアもいるということです。

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