ソーシャルメディアとデリカシー

2011/8/11-1

一部ネット界隈(たとえば某はてな界隈やTwitterなど)で、ソーシャルメディア上で他人の動向を暴露するのをやめて欲しいという感じのネタが盛り上がっています。

私もこれは気をつけていて、どこで何をしているか、誰と会っているかなどをあまり公開していません。 何となく全体的な雰囲気で「公開しても大丈夫」と思える場合は書いたりする場合もありますが、結構ケースバイケースです。 ただ、そのケースバイケースで他人に嫌な思いをさせてないかというと、ちょっと自信がありません。

一方で、私がいつも怖いと思うのは、写真をバシバシ撮影していつの間にかネットに掲載している人です。 カメラを持った人が多くいるような飲み会とかだと、「撮影やめましょうよ」と言うのも野暮ですし、出来るだけ自分が酔わないようにしています。 撮影者がお酒に酔いつつアグレッシブになって、その瞬間のノリで写真を撮影してネットに掲載される恐れがあると思うと、それぐらいしか防衛手段がないからです。

個人的には、どちらかというと情報リテラシーが高くデリカシーが低い人が怖いという感覚です(2009年に書いた文章→ 情報デリカシー)。 「公開して何が悪い!」「公開を嫌がる奴はアホ」というノリなのも情報リテラシーが高い人に多いイメージです。

とはいえ、何をもってデリカシーがあるかないかというのは各個人によって基準が違います。 私が「情報リテラシーが高くてデリカシーが低い」と表現している高低も私個人の価値基準でしかありません。 もはや、そこら中の他人の目がセンサーと化している昨今では気をつけても限界があるのが難しいところでもあります。

10年ぐらい前には「誰もが放送局」という感じで「インターネットの未来」が語られていましたが、その状態が実際に実現しつつある過渡期なのかも知れません。 個人が行う情報発信における「マナー」の定義がコミュニティ毎に形成されていきそうだと思う今日この頃です(「マナー」とか「空気」という表現が嫌いな方々も多いと思いますが)。

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