「2chまとめのタイトルが酷い」についての感想

2011/10/23-1

一昨日書いた"「転載しているだけです」という言い訳に関して"の続きというか補足です。 前回の文章は、どういった判例があるかという話でしたが、今回の文章は「でも、なんだかんだ言いながらも、みんなで人気のコンテンツを選んでるんだよね」という別の視点での話です。

みんなで選んでる

最近、「2chまとめブログで使われるタイトル捏造が酷い」という意見もありますが、個人的には結局は過激なタイトルで読者を呼び止める記事がソーシャルメディアを通じて皆に選択されているだけだという虚しさも感じています。

そもそも2chまとめというジャンル全般が悪いとは私は思っていません。 タイトル捏造してない2chまとめブログもありますし、そもそも煽り系コンテンツではなく、特定のジャンルでのマニアックなまとめに特化したような2chまとめブログもあります。 「煽りが酷い」とか「タイトル捏造が酷い」と言われている2chまとめブログは、「みんなの選択の結果注目されているコンテンツ」がそういった傾向であるということを示しているに過ぎないというのが私の感想です。

要は、ソーシャルメディア等を通じて、みんながそれを推薦しているというわけです。 その推薦の結果読者数が多くなり、読者が増える事で推薦される度合いも増えるというスパイラルに入り、アテンションの集中が加速した結果なのかも知れません。

もし本当ならひどい

去年、「もし本当ならひどい」という文章を書きましたが、煽り系コンテンツが伝播(ネット用語的には「拡散」)されていく過程で、「真偽は知らないけどこれが本当ならひどい」という要素があるのではないかと考えています。

これには、読者側が全てのコンテンツの真偽を確かめてから言及するのが現実的ではないという背景もありそうです。

最後に

「ネットメディア」って読者側が選択して「育てて」いるんですよね。

「みんなの意見は案外正しい」という考え方もありますが、ソーシャルメディア時代は、より刺激的でなければ注目が集まらず注目を集めるためにコンテンツ側も最適化した結果が現状である、もしくはそういった傾向を持つコンテンツが生き残りやすいというのが「ネットの現状」なのかも知れないと思うと、色々複雑な気持ちの今日この頃です。

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