はてブがスパムにグダグダにやられない理由?

2008/2/19

オンラインで何かをしようと思うと必ずと言っていいほどSPAMに狙われます。 スパマーも生活がかかっているので必死です。 あの手この手で色々と試行錯誤をしながらスパムをしてきます。

一般的なスパムには、メールによるものと、検索エンジンの順位を上げたりユーザを誘導するためのWeb系スパムに大別できると思います。 ブログのコメント欄やトラックバックは、かなりWeb系スパムに狙われて「やられて」しまっている事が多いです。 そのため、ブログでのスパムや、スパム目的で取得されたと思われるブログアカウントが非常に目につきます。

一方で、はてブのスパムは思ったほど目につきません。 もちろん、ちらほらとは見ますが極限までのうっとうしさを感じる事はあまりありません。

リンク効果が薄い?

検索エンジンスパムという視点で、はてブを見たとき、はてブは非常に魅力の無いものなのかも知れないと思います。 例えば、Googleで「inurl:b.hatena.ne.jp」という検索キーワードで検索しても、細かい記事へのブックマークエントリが含まれる事はあまりありません。 (http://が2回含まれるURLはGoogleでインデックスに載らないという話を聞いたことがあるような気がしますが、詳細はあやふやです。。。あと、数値でエントリのURLを表しても表示できるというのもありますね。)

そのため、そこからの誘導効果というものは皆無なのではないかと思われます。 また「リンクジュース」としての価値も少ないのではないかと予想しています。

防御すべき点が一箇所だけ

はてブスパムに対するうっとうしさをあまり感じない理由が何であるかを色々と考えてみたのですが、個人的な結論としては私のはてブの使い方にあるという結論に達しました。 私が「見る」立場で、はてブを使うときには「注目エントリ」や「人気エントリ(各種含む)」を見る事が多いです。 そして、その他のところを見ることは非常に少ないです。

そう考えると、管理者としては「注目エントリ」に人的資源を集中して守れば良いということになります。 多くの「人気エントリ」は「注目エントリ」が出世したものです。 「注目エントリ」さえ守っていれば、大抵のスパムの「人気エントリ」入りは防げます。

仮に、防げずにスパムが「人気エントリ」入りしたとしても、スパムが発見され次第消されます。 運悪く運用者がいない場合であっても、継続して新規ブックマークがつかなければ、時間と共にスパムエントリは消え去っていきます。 その後、運用者がすべき事は過去ログにスパムエントリが載らないように処理するだけです。

苦労のわりに一度コッキリ

はてブスパムを行うには、大量のアカウントを取得して自分のサイトにブックマークをしてまわらなければなりません。 恐らくこれは面倒だと思います。

このように面倒な作業を行ったとしても、一度管理者にスパムを発見されてしまえばあえなく削除されてしまいます。 さらに、二度と特定のURLに対してブックマークが出来なくするという処理も、技術的に容易です。

フリーのブログサービスであれば、時間と共に竹の子のように作ってはリンクを張るということが出来ますが、ソーシャルブックマーク系では対象とするURLに対するリンクは一箇所から集中的に扱うしかありません。 そのため、発見されると根こそぎ排除されてしまいます。

このような特徴があるため、ソーシャルブックマーク系でのスパムは「如何に発見されずにこっそりやるかが勝負」になっているのではないかと予想してみました。 一方で、スプログなどは「発見されてもかまわないから出来るだけ数をこなす」というのが王道な気がします。 まあ、私はSEOは完全に素人なのでいい加減な予想でしかありませんが。。。

最後に

以上、はてなのブックマークがスパムにグダグダにされていないのは、運営されている方々の血と汗の結晶であるとともに、ソーシャルブックマークが持つ構造によるところがあるのではないかと勝手に妄想してみた今日この頃でした。

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